ろっぴーのブログ

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天が授けた声〜真彩希帆さんを寿ぐ〜

私は真彩強火担なので彼女についていろいろ暑苦しく書いてきましたしファントムの記事はもはや気持ち悪いくらいポエムでしたが、まだまだ書き足りないのでお付き合いください。
今回は歌や作品というより、真彩ちゃんの声そのものについて日頃考えていることを書きます。

私が真彩ちゃんの声を一言で表すなら「音楽の天使の声」。その理由は以前書いた通りです。
でも 最新の真彩ちゃんの歌声や過去のものを改めて聴き直していると、単にそれだけではなくて 彼女が凄いのは変幻自在に声を操りどんな色でも出せるところなのかもしれないと感じました。
そしてそれを一言で表すなら「オーケストラみたいな声」というのはどうだろう、と。

真彩ちゃんはこぶしとかミックスボイスとかテクニック的にも相当なものをもっているけど、そういう小技を入れなくても声だけであらゆる表現ができる稀有な歌い手だと思うのです。

例えば、ひかりふる路では弦楽器のような響きがあり、幅広い音域を自由自在に駆ける歌声。
ビギンザビギンやガトボニ中詰のソロ、Veroniqueのようなショーアップされた場面ではパーンと弾ける金管みたいな華やかな声。
Aimerやブリドリ公開収録のHomeは文字通り涼やかな鈴の音みたいだし、
こうもりの新公で聞かせてくれた繊細なソプラノはフルートやピッコロのよう。
雪の華やマダム・ヴォルフのコレクションなどの中低音は豊かなオーボエクラリネットのように聞こえました。
(ファントムの楽曲は…これに関してはやっぱり天使の歌声としか表現できません、ごめんなさい笑)

そして何と言っても「石を割って咲く桜」!制作発表の映像を観て本当に驚愕しました。まだこんな引き出しを隠し持っていたのか真彩希帆、と。
まず、ほぼ歌詞がなくずっと「u〜」「a〜」だけで歌っているのに思わず聴き入らせてしまう凄さ。そこからの 唯一だいもんと一緒に歌詞を歌うクライマックス「風に乗って届け〜♪」の破壊力!
歌詞を歌うのがここだけだからこそ二人のハーモニーがさらに際立ち鮮烈な印象を与えるのであり、この素晴らしい「引き算の美学」は これが日本物の楽曲である故に完璧なはたらきを果たしている…なんて評論もどきを書きたくなってしまうほど。(先生がこういう考えで作曲されたのかはもちろん存じ上げませんので、勝手な私の想像です笑)
この曲における真彩ちゃんの歌声、私は篠笛や龍笛など和楽器の笛のようだと思っています。観劇された方の感想で二胡みたい、という声も見ましたがどちらにせよ楽器の音色を連想させる美しい響き。
ご本人は意図的にやっているのでしょうけど、どうやったらこんな音が出せるのか…本当に「恐ろしい子」としか言えません。だって声色を変えるとかいうレベルじゃない…
これを劇場で聴いたら比喩でなく心が浄化されるような気がしています。

あと、真彩ちゃんの声には不思議な光沢(あえて“艶”ではなくこう表現したい)があり、これが他の人と一番違うと感じる点かもしれません。そのため高音域でも激しくまくし立ててもキンキンすることがない。

いつもうっとりするような美声を聴かせてくれる真彩ちゃんですが、そのレベルを超えて響きの美しさに圧倒されたときの声を私は勝手に「真彩希帆パーフェクトモード」と呼んでいます笑
(昨日 初めて宝塚を観に行って真彩ちゃんの歌声に戦慄したという男性のツイートをお見かけしたけど、まさにそれ、戦慄。私が初めて真彩ちゃんの歌声を聴いたときも同じ感覚だったので、同志がいらっしゃるんだなと嬉しかったです)

ざっと挙げてみると
Aimer
ブリドリ公開収録Home
2014タカスペ冒頭の影ソロ
「2017へ夢の掛け橋、みんなで歌って良いお年をスペシャル!!」鳥のように(エマver.)
故郷の歌を聴けば
サプール(パリ)
琥珀色の雨にぬれて(セリフ全般)
ひかりふる路制作発表
Diamonds are a Girl’s Best Friend
You are Music
20世紀号に乗って(イメルダとの口論シーン、I’ve Got it All)
石を割って咲く桜

…多いですか?笑
映像しか見ていないものがほとんどなので音響の関係もあったり私の好みが偏ったりしているかもしれませんが、大人っぽく艶っぽい声が特に響くのかなと思っています(以前もこれ書いた気がしますが)。
特にシャロンの声が本当に大好きで、琥珀を初めて観たときは真彩ちゃんの第一声で鳥肌でした…全編ずーっと美声で口跡がよすぎる。音声だけで楽しめるくらい笑

歌で高音を安定させるとか肺活量を増やすとかは鍛錬すれば可能だけど、もって生まれた声質だけはどうにもならないものだと思います。
真彩ちゃんの声は、まさに天からの贈り物。
「一声、二顔、三姿」という言葉があるように声は舞台人の命と言われます。それなら、真彩ちゃんは舞台で輝くために生まれてきた人なのでしょう。

魔法のような声の持ち主である彼女の舞台をリアルタイムで見届けられることに感謝しつつ、彼女がその声でどんな夢を魅せてくれるのかこれからも心から楽しみです。