ろっぴーのブログ

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雪組「20世紀号に乗って」1幕感想

先日20世紀号の当日券に当選し、1年半越しの念願叶ってだいきほ率いる雪組を観劇することができました。
私は強火真彩希帆担なので、目が足りないのを承知でひたすら真彩ちゃんを追っていました。
その結果偏った文章な上に超長文です、ご了承ください。
(興奮のまま書いたら観劇された方にしか伝わらない内容になっていたので、少し追記しました。)

Overture
作中のナンバーのメドレーになっていて、予習してきた身には楽しい。 生オケは良いですね、ミュージカル始まるぞ!とワクワク感が高まります。

Stranded Again / Saddle Up the Horse / On the Twentieth Century
お芝居としてはシカゴ駅のシーン。
演出家オスカー・ジャフィは自身の作品が失敗に終わり、一文無しに。ギャラを受け取っていない俳優たちが部下のオリバーとオーエンを追い回しますが、二人は何とか彼らを撒きます。そしてオスカーから「特急20世紀号の特別室Aを抑えろ」と指令が。トラブルに遭いながらも二人はミッションコンプリートし、乗客たちは20世紀号に乗り込みます。

アルカポネだいもんが現れるの知ってたのに、朝美絢の顔面を凝視してる間に見逃してしまったみたい。不覚! (立ち見席だったので許して…)
この時点でオリバーとオーエンのキャラの違いが立ってるのがさすが。横暴なだいもんに振り回されるまなはる先輩とあーさ、いいトリオ!
そして凪様のスマートさ、キラキラオーラ。全編通してひたすらかっこよかったです。 一人ロング丈のお衣装でポーター組を率いてるのがまた!

ファントムの音源聴いて雪組のコーラスがすごいのは分かってましたが、生で聴くと本当に圧倒される。
細かいリズムと歌詞なのに乱れなく揃ってきちんと言葉がわかる、しかも美しい。ブラボー!

I Rise Again
このタイトルを「不死身のオスカー・ジャフィ」って訳すのセンスありますね、好き。
発車ギリギリで20世紀号に滑りこんだオスカーが再起を誓って歌いあげます。

「入れてくれーっ!」「殺す気かーっ!」ってとんでもない登場するだいもんですが、この出オチ感にミスマッチなほどの素晴らしい歌声よ…
念願の、生で聞く望海風斗の歌声。
音源同様に良い意味で圧を感じるかと思っていたら、全然違ってびっくりしました。 何というか、別格に深みがある歌声に包み込まれるような感覚。
以前某ブロガーさんが書かれていた「だいもんの声は、劇場の椅子に座る人間を特権者として優遇してくれる」の意味がよ~くわかりました。 (座ってなくても優遇してもらえた、ありがとうだいもん。)
これは中毒ですわ…こうやって人は望海風斗に堕ちていくのだな、そんなの本望だよ喜んで堕ちますとも!!

Indian Maiden's Lament
過去の回想シーン。普仏戦争でフランスを救った乙女ヴェロニクを描いたオスカーの作品で、ヒロイン役のオーディションに舞台女優イメルダが現れます。彼女の歌の伴奏をするため、バイトでやって来た地味な娘。音痴なイメルダのミスを指摘して美しい歌声を披露してしまい、イメルダは激怒しますがオスカーは彼女の才能に惚れこみ、スカウトして「リリー・ガーランド」という芸名を与えます。

マイエンジェル真彩ちゃんがついに登場。ピンクのワンピースに丸メガネ、なんて可愛い…
ファントム引きずってる身としてはだいもん、あゆみお姉様、真彩ちゃんが絡んでるのにグッとくる。
短いお芝居と歌い方で「傲慢な女優」感をビシバシ出してくるあゆみ様ステキ…

そして真彩ちゃん。
第一声から天使の声。声質が段違いに良いのがすぐわかります。
・「オッケイッ」が可愛い
・「スタンバイッ!」とピアノ弾く前の謎の準備体操で笑いが起きました。ひたすら可愛い
・「違います。」「あっ、違います。」の淡々としたセリフ回しがwww
・「帰れ~♪」ってお手本が上手すぎる…なんだあのファルセット。hihiAのロングトーンで笑いが起きたのも、歌い終わった後の拍手も予想外で嬉しかったです(大好きな方が褒められた喜びですね)
イメルダとの口論、すごいまくしたててるのに耳が痛くならないのすごい。本当なんてお声をしてるんでしょう
・「今日のギャラはいただくわ、1ドル50セントよ!」→「待って、電車賃が足りないわ!20セント!」爆笑です
・真彩ちゃんの本名の発音w あれは確かに完全には聞き取れないな…ラストシーン的に観客には何となく伝わらないといけないから、さじ加減が難しいですね。
この公演、真彩ちゃんにはいくつ難題が課されていることか…
・「君に決めた!」「君に決めた?」←もしかしてエリクリの生まれ変わりかしら?(ファントムを引きずる女A)

Veronique
オスカーに熱烈にスカウトされ、戸惑いながらも台本を読み始めるリリー。この曲中で大スターに開花するという、ALW版オペラ座の怪人「Think of Me」を彷彿とさせる構成の曲です。
(関係ないですが、私は真彩ちゃんのThink of Meが聴きたくて仕方ない…これが叶わないうちは死んでも成仏できないと思うくらいです)

・歌い始める前のveronique連呼、BW版リリー役のクリスティンに寄せててクオリティー高かった
トリコロールドレスかわ…BWの映像はこんなにスマートな衣装チェンジじゃなかった。さすが宝塚、さすが有村先生!
・BW版リリーは演じてる女優さんたちが中年なのもありセクシー、パワフル感が強いように思います。真彩リリーはご本人の持ち味も生かし、キュートでコケティッシュという感じ。
特にこのVeroniqueはスーパーアイドルかな?みたいな可愛らしい歌い方で、BW版とはかなり違う印象を受けました。
特に公式で設定がなかったはずなので、私は宝塚版オスカー、リリーの年齢=だいもん、真彩ちゃんの実年齢と捉えてます(すみれコードすみません)
・「囲まれた!しまった…」可愛すぎか
・うずくまってフランス国旗掛けられてるのになんで歌声の響きが変わらないの…
カンカンガールに囲まれる真彩ちゃんを見てなぜかガイズ新公のホットボックスを思い出し、これまでの軌跡を思いうるっときた気持ち悪いオタクです
・こぶしとか小技がちょこちょこ!上手い。
・もう終わりかな?と思ったらまだ畳み掛けてくる。半端ないぜ真彩希帆嬢、最高音hihiD♭バッチリでした
・終わった後オスカーに花束もらったときの笑顔!キラッキラで天使でした…

I Have Written a Play
現在のシーンに戻ります。オスカーたちに「車掌の一日」という脚本を売り込みにきた車掌フラナガンさん。
いきなり凪様に変人疑惑が…w
でもいいのです、かっこいいことに変わりはない!

Together
シカゴの次、イングルウッド駅に到着しリリー・ガーランドが乗ってくることを知った乗客たちが汽車の中で待ち構えます。
そしてついにリリーが恋人の俳優ブルースと登場!二人が出演している映画の宣伝のためすぐ降りるはずだったブルースですが、リリーと離れたくないあまりニューヨークまで一緒に行くことに。 特別室Bに乗った二人のもとに、オリバーとオーエンがやって来ます。かつての仕事仲間との再会を喜ぶリリーですが…

ほぼ真彩ちゃんについてです。
・「乗ってくる!乗ってきた!」のリズムw 強弱細かく変えてるところが素晴らしいですね、このコーラスかなり難しいと思う
・ポーズ決めまくって気取ってるの可愛い
・ブルースと記者の前で公開いちゃいちゃ♡
・これが噂の真彩希帆様の投げキッス!(この後もちょこちょこ見られる)
・咲きほキス→「罪な蜜の味…(色気)」最高です
・芝居がかってブルースとの別れを嘆きキャレンさんに呆れられる→「リリー!!(再び現れるブルース)」→「嘘でしょ!?」www
・あーさ&まなはるとのハグ!貴重なシーンです。

Never
オスカーの作品に出演する契約を結んでほしいとリリーに頼むオリバーとオーウェン。しかし、かつてオスカーと公私共にパートナーだったものの 彼の嫉妬と独占欲に嫌気がさして別れたリリーは取りつく島もありません。

mid2AからhihiEの音階を一気に上がっていくところの滑らかさ(地声と裏声の切り替え)パーフェクト! BWの映像2つ見たけどどっちも途中で引っかかってたのに…
リリーは難曲揃いだけど、ここが一番難しいかなと個人的に思っていたので「これすら簡単にこなしちゃうのか真彩希帆…」と呆然としました。
そして最後のカデンツァはBWとたぶん違うので真彩ちゃん仕様かな?上手すぎる。
まなはるとあーさも安定していてさすが! 歌詞がクリアで音程もぴったり、ストレスフリーです。

Our Private World
再び過去の回想。仲睦まじい恋人同士だった頃のリリーとオスカーです。

全編通して唯一?ひたすらロマンチックな曲。
だいもんの包容力溢れる深い響きと真彩ちゃんの清らかな澄んだ響き…至高のハーモニーです、天上の調べ。心に虹が架かりました。
…と思っていたらコミカルな振付が一瞬あり、笑いがw
ポスターでお召しの真彩ちゃんのこのお衣装大好きなので、これでだいもんとデュエットしてくれて嬉しかった!

Repent
20世紀号の乗客、レティシア・プリムローズ。信心深く、人々に清く正しい行いを望み「悔い改めよ」というステッカーを乗客たちの荷物や服にこっそり貼っています。

京三紗さんほんっとうにキュートで、ナウオンで皆さん口を揃えて「かわいい~~」とおっしゃっていたのがよくわかりました。
可愛らしい老婦人で、とてもチャーミング!
他の人たちに気づかれずにステッカー貼って回るのもコミカルで笑わせていただきました。
お歌ももちろん安定していて味があり、聞きごたえたっぷり!

「悔い改めよ」ステッカーを見たオスカーは、マグダラのマリアを主人公にした作品を思いつき、リリーに再び出演依頼することを決めます。
そしてオーエンはレティシアと出会い…

Mine
出ました、のぞさきのナルシストソング。歌詞の大意は「(それぞれが自分自身に対して)お前は完璧だ、足りないのはリリーだけだ」というもの。
BW版見ても歌詞の意味がわからず、対決してるのかと思っていたらひたすら自画自賛して自分を鼓舞してるんですねw
ほんとこいつら…www
この歌詞だから忘れがちだけど、本当に咲ちゃんの歌唱力向上は目覚しいですよね。がっつり歌う場面がこことフィナーレしかなかったのが惜しい。
あと、この場面に限らずだいもんが鏡見てカッコつけてるの大好きです♡

I’ve Got It All
リリーとブルースがいちゃついているところにオスカー登場。二人が恋人だったことを知らないブルースはリリーを責めますが、追い出されてしまいます。(リリーさん、オスカー以外の元カレについてはすべてブルースに話していたらしい)
そしてオスカーは自分の作品に出るようリリーを説得するものの、もちろん断られてしまい激しい口論が勃発!

・真彩ちゃんがグリーンのお衣装って見たことないかも?可愛いです
・しゅっしゅっぽっぽ🚂で大注目の咲きほいちゃいちゃシーン。お二人とも振り切ってて可愛い
・オスカー「(リリーに対して)こんな声の持ち主は他にはいないからね!」ええ、ええ、そうでしょうとも!!真彩ちゃんは伊達にエンジェルオブミュージックじゃない
・ブルースに「嘘ついたな?」って言われて最初は慌ててたのに「そうよ、嘘よ嘘っ!」って開き直っちゃうリリーw
・だいもんのがなりっぽい歌声新鮮でした。こういう声でも問題なく歌えるんですね👏
・どんどんまくし立てがエスカレート…痴話喧嘩なのに上手すぎて圧倒されてしまいます
走り回っても全く歌声がぶれない驚異の二人!!
・ケンカップルだいきほは大正解!ご馳走さまでした

On the Twentieth Century(reprise)
オーエンはレティシアがお金持ちで信心深いことを知り、「マグダラのマリア」のスポンサーをしてくれるよう話をつけます。報告を受けたオスカーはこれで一発逆転!と意気込みます。
そしてあっという間に1幕終了。
これぞBWミュージカル!という素敵な楽曲たちのオンパレードでした。

2幕に続く…