ろっぴーのブログ

大好きな方々を愛でたい

雪組「シルクロード」感想

私たちの同志では?とおこがましくも思ってし まうほど、だいきほへの熱く深い愛の片鱗をお見せになってきた生田先生。
先生が初めて手がけたショー、しかもお二人のサヨナラ公演、簡単な感想で終わらせられるような作品のはずがありません。
というわけで、fffに続き少々長くなりますがよろしければお付き合いください。

盗賊が宝石(ホープダイヤモンド)を追うという一貫した筋をもとにいろいろと想像(妄想)を膨らませることができるのが楽しいので、お芝居同様に考察も交えながら感想を書いていこうと思います。

第1章
退団者を中心としたキャラバン隊のリーダーとして幕開きのソロを歌う凪様
赤い髪にターバン姿が目に痛いほどかっこいい…
娘役さんたちが扮する砂も一人一人美しく、どこを見ればいいのか迷ってしまうほど。
凪様の歌声を覆うように真彩ちゃんの影ソロが入りますが(初っ端からなんと豪華な!)、地底から響く呪詛のように聞こえる声。
最後まで新境地を見せてくれるな、と感服です。

そして盗賊の首領・望海風斗さまご登場。
…いや~ビジュアルが満点を超えていらっしゃる。
まずそもそもお顔が天才(fffの感想で書きそびれたんですが、ルイの鬘をつけてちゃんと画になるって凄すぎますよね)。
ターバンが似合う。黒が似合う。少し眉根を寄せた表情が色気の塊。
この時点でこのモチーフを持ってきた生田先生の圧勝。
そのうえ口を開けば極上の歌声…拝むしかありません。

咲ちゃんが凪様から奪ったダイヤをだいもんに渡すと、ブランコに乗った真彩さまのご登場。
だいもんの主題歌ソロの前に真彩ちゃんのソロパートも聴けるって本当に嬉しい構成です、先生ありがとう!
場の演出もさることながら、お衣装がとにかくゴージャス。
長い裾を引きずりながら凪様のエスコートで階段を降りていくのがなんともロマンチックでときめきます。
ハケるタイミングでさっと裾をまとめて肩に(しっかりハムサの手が見えるように!)かけてくれる凪様→スムーズに持ってすぐに振り付けに入る真彩ちゃんの連携がお見事。
だいもんの近くに寄るときは裾を蹴り上げてうまく捌いているのがかっこいい!
自分で裾を拾い持ち上げるときもハムサの手が見える形になっていて、熟練の技を感じます。
ムラ楽はこのお衣装の処理が少しうまくいかない日だったのかなと中継を見ていて感じたのですが、私が東京で複数回観劇できた中では一度もそのようなことはなく、よどみない流れでした。
あとは、踊る真彩ちゃんの指の動きが艶やかで美しくて、歌詞にある「誘うような指先」を体現しているのがとても好きです。

主題歌の歌い継ぎ、最後に銀橋の両サイドから登場するだいきほのラスボス感がすごくて!(笑)
突き抜ける圧倒的な歌声、さすがとしか言いようがありません。
真彩ちゃんのソロパートがちゃんとあるうえに、キーを上げず男役さんと同じ音程で歌うのも素晴らしい。いちいち生田先生に感謝が止まらない…
シルクロード 涯なき夢よ」という歌詞も好き。真彩ちゃんが作詞したMy Everlasting Dreamとリンクしているようで、胸熱です。

第2章
キャラバン隊を従えた真彩ちゃんの銀橋ソロ
人間たちを寄せ付けないような冷たさすら感じた冒頭とは違って、コケティッシュな表情と歌声に翻弄される…
キャラバン隊の皆さんがそばにまとわりつくようにしているのがかわいい。
エスコートしようとしてくれる凪様が差し出す手にいたずらっぽく指先だけのせて離す真彩ちゃん。
まれに凪様にすかさずぐっと手を掴まれ、素でときめいてしまうというパターンがあったそうなのですが、残念ながら私は一度も遭遇できませんでした😭
ハケる際の高笑い、謎の女ちゃんに続きあなたもか!という感じですが(笑)、ホープダイヤちゃんは艶やかな誘惑の笑い声で、全く響きが違うのがすごいです。

そしてありすちゃんのソロ!
彼女が大劇場でこれだけ長いソロを歌うのは初めてだと思うので それだけで嬉しいのに、真彩ちゃんが歌った後そのままつながっていくなんて完璧すぎる流れ。
先生はだいきほファンのみならず、真彩・有栖の子弟コンビ(と勝手に私は思っています)推しの願望まで汲み取れるのでしょうか?すごい。
肝心の歌も素晴らしい出来で。
私は彼女のソロを聴くのははばレボぶり(!)だったのですが、とても大きな進歩を感じました。こんな上から目線の表現になってしまうのが申し訳ないくらい。
はばレボの感想記事でも書きましたが、当時はファルセットで歌う高音(hihiAあたり。ファントムのビストロでのソロもこれぐらいのとても高い音でした)の安定感と美しさに比べると中~低音域はやや弱いのかな、という印象でした。
それが一変!ここのソロでは最後のロングトーンが特に印象に残っていて、クレッシェンドしていったり逆にディクレッシェンドで繊細に切ったり、歌い終わりまで丁寧に処理しているのがよくわかりました。

ありすちゃんや砂たちがハケると、亡国の青年咲ちゃんがせり上がり。
幕の後ろに透けて見えるひらめちゃんのシルエット。
さききわの柔らかくて温かな空気、多幸感がすごいです。 「僕の元に来てほしい」は反則!!
やっぱりお似合いでしっくりくる組み合わせだなあとしみじみ。
壮大で綺麗な曲もいい仕事してますよね。
見ていて心が潤うような素敵な場面です。
さききわ率いる雪組にもとびっきりの幸あれ!

第3章
来ましたバザール。
スリだいもんの髪型、すごくドンジュアンっぽくないですか…?
新公主演コンビの諏訪くん彩海くんと共に(この3人の組み合わせで一場面作ったのも天才です先生🙏)、振り付けや歌詞がやたらとかわいいスリさんたち。
ドンジュアンみのあるビジュアルにかわいらしさや茶目っ気のある表情が加わったら、それはもう最強無敵の色男が出来上がるわけです…
コミカルな演出のはずなのに色気がメーター振り切ってしまっていて、どんな顔して観ればいいのか🤦‍♀️
望海風斗さんの!存在が罪です!!!
そもそも登場時にフードを被ってるところから色っぽすぎます。
お顔は隠れてるはずなのにだだ漏れてしまってます。

スリさんがミステリアスなキャラバン隊の隊長(しかし話しかけると関西弁でノリよく返してくださる)に捕らえられると、舞台は千夜一夜物語の世界へ。

美貌が冷徹に輝くあーさのシャフリヤール王!大勝利。
ほんとに生田先生“わかって”いらっしゃる。
素敵なのはお顔だけでなく歌声も。
吐き捨てるような「踊れ」とか「命の果てる“まで”」のアラビアンなトリル(伝われ)とか、お芝居でのまっすぐな歌い方と違ってアクセントを入れるショーの歌い方も、ますます進化してますね。

その後ろから現れる真彩シェヘラザード
ホープダイヤカラーのブルーが一際鮮やかなお衣装、びっくりするほど華奢な腰!!
ほんっっっとうに細い。そして、ものすごく美しい。
トップ娘役としての責任感のもと鍛錬を続けた真彩ちゃんが到達した最終形態と思うと尊くて眩しくて…

王のため舞い踊る奴隷たちの中に連れてこられただいもん(黄金の奴隷)。
自分で観ただけではここからの流れに理解が追い付かず混乱してしまったのですが、ステージサイドウォッチで先生の解説を聞いてやっとストーリーが見えました。

スリ(黄金の奴隷)は盗賊の首領自身の前世とか前前世とかの姿で、彼と魂を同じくする存在。
シェヘラザードは、プロローグで首領が出会ったホープダイヤの魂を宿す。
この宮殿の場面の前半(S8)は、ホープダイヤが異なる時空で自分を所有したスリとシェヘラザードに見せた夢
と私は解釈しています(死後の魂が次の世へ巡っていく輪廻転生の考え方が元々好きなので、自分の中では違和感ない設定です笑)。
だいもんが舞台に出たタイミングで歪んだような音響に変わるのですが、これが時空の歪みを表現しているのだと思います。

違う時空にいるはずの二人が夢の中で出会う。
一目ぼれのように惹かれ合う王道ロマンチックなストーリーをだいきほで見られて嬉しい…
だいもんが先ほど書いた通りのビジュアルなので、ドンジュアンに出演していなかった真彩ちゃんが彼と出会えたような感覚になるのも嬉しい。

真彩ちゃんを見つけた途端に他のものはもう目に入らない!みたいな表情になってるのとか。
手錠を真彩ちゃんの首にかけて引き寄せようとする振付とか!桜木先生天才です!!
でも二人は引き離され、あーさがだいもんに剣を振り落そうとしたところで暗転。
舞台には三人だけ。
このシェヘラザードは本来の千夜一夜物語の中の存在で、かつて見た不思議な夢を王に語り聞かせる。
二人とは別の時空にいる奴隷にも、同じ記憶が残っている…

第4章
中詰め。
あやなちゃんと縣くんのソロ、かなり音とりづらそうで難しいよね…と見ていましたが、回を追うごとに良くなっていっているのが明らかに伝わってきました。
当たり前のことかもしれないけど大切な進歩ですよね。
選抜のロケットメンバーにも短いですが歌パートがあるのが嬉しい。

そして神々の饗宴サイケデリックというプログラムの解説通り、それぞれに色鮮やかな衣装をまとった皆さんが居並ぶのは壮観。
否応なしにテンションが上がります。
それにここの真彩ちゃんがとにかくほんっとうにキラキラしていてかわいいのですよ!!
BDのスターアングルに入れてほしいぐらい、太陽みたいな眩しい笑顔からウインクまで、くるくる変わる表情に目が離せない。
毎回ひたすら真彩ちゃんをオペラで追っていました。

両手を合わせてナマステしながら(そもそもこのポーズが頭抱えるかわいさ)階段を降りてだいもんの後ろに一列に並ぶところで咲ちゃん、一旦舞台後方に下がるときにみちるちゃんひらめちゃんあやなちゃんetc...と、すべてのタイミングを拾って組子とアイコンタクトとってにこーっと笑う姿が本当に天使(設定はラクシュミー神だけど)。
と思いきや、男役さんたちが掛け声入れてるとき、自分たちの番に備える真彩ちゃんが娘役勢を「いくわよ!」みたいに手で煽っている姿は最高に爆イケ。
と思いきや、久々に聞けた真彩ちゃんの「あーーいっ!🌟」は最高にかわいい。
銀橋ソロに向かう前にはロケットメンバーとのアイコンタクトもばっちり。
このギャップで我々を堕としてくるわけです…恐ろしい子だわ本当に。

銀橋ソロの歌声は当然絶品ですし、ウインクやら客席をハグやら投げキッスやら、ファンサービスまで毎回完璧(東京公演初日とスカステ貸切、2回もタカニュで映像を流してくださって嬉しかった!永久保存版です)。
真彩ちゃん大好き!!!かわいい!!!イケメン!!!天才!!!しか考えられなくなりますね、この中詰めは。

一度皆さんがハケたところにラーヴァナ咲ちゃんが登場。
ひーこさんとカリさまが組んで踊っている姿がかっこよくて美しくて、でも咲ちゃんの表情も見たくて、なかなかオペラを覗けない時間です(笑)
そしてヴィシュヌだいもんとダンスバトル(羽根対決)。バトルといいつつ、お二人ともものすごく楽しそう。
宝塚の男役にしかできない、しかもトップさんと二番手さんだけの場面。
今しか見られない貴重なお姿だ、とだいもんを目に焼きつけるように追っていました。

再び組子が勢揃いで華やかに主題歌へ。
下手花道から銀橋に進むラクシュミー真彩ちゃん、はじめはだいもんのエスコートを受けるのに、センターに着いた後差し出された手はいたずらっぽくスルーするんですよね(第2章での凪様と同じパターン)。素の真彩ちゃんは手のせたくてしかたないんだろうな~(笑)
でもどちらもすごく幸せそうな笑顔でかわいいです!

第5章
チャイナな咲ちゃんと紅幇・青幇の男役さんたち。
この場面、咲ちゃんがクールに歌っている印象だったのにすごくワイルドで雄みある歌い方をする回に何度か遭遇しまして。
急にドキッとさせられて心臓に悪いけど、最高ですこのギャップ…となりました。
後ろで踊る男役さんたちも最高に色っぽくてかっこいい。ハットを使った振付、ずるいですよね。
上級生と若手ホープが入り混じったメンバーなので、それぞれに違った魅せ方を楽しませてもらえるのもイイ。

からの、大世界。
初日が明けて 真彩ちゃんがラップを披露する、曲はCaravan PalaceのLone Diggerだ、という情報を得てから聴きまくっていたので、初めて観たときはイントロ鳴った瞬間にキター‼︎状態(笑)
でも実際に真彩ちゃんが歌い始めるとそれを更に上回る興奮が待っていました。
劉衛強さまをはじめとする爆イケ男役勢、美しくセクシーな娘役勢。もはや「目が足りない」が代名詞となったこの場面ですが、それでも私は言いたい!
真彩さまアングル最高です!!!!
「ねえ、どこ見てるの?」で真彩さまにオペラを向けたら最後、もう目を離せなくなります。
今、指チッチッ☝️ってした!?え、なんですかその凪様に負けない腰グイ!?台の下にいる男役さん(他の方のレポによるとカリさまだったようです)指クイで誘った!?と一挙手一投足に翻弄され。
極めつけに例のアレですよ。右手ではおりんのお腹や腰を撫でまわしながら、左手でありすちゃんと恋人つなぎ
男たちだけじゃない。この後輩歌姫の二人も完全に真彩さまの手に堕ちてる(確信)
真彩さまご自身がすみれコードぶっちぎりそうな勢いなので、身も蓋もない言葉を選ばせてもらいますと。
初めて見たときはやってるのか微妙なくらい指先だけなのが逆にいやらしいと思っていたのですが、いつからか動きが大胆になってもはや直視するのがためらわれるほど(ほめてる)。
しかも何がえろいって、この瞬間真彩さまは後ろを向いてるんですよね…
ねえ、どこ見てるの?ってこっちが聞きたい。どんなお顔で二人に触れていらっしゃるんですか…?

鬘がボブになる貸切公演では、また違った印象を受けました。
通常ver.が百戦錬磨なプロフェッショナルとすれば、貸切ver.は凝ったヘアアレンジではなくシンプルに下ろしたスタイルだからか、素人感が残る女の子が意図せずクラブに集う男女を虜にしてしまっているような背徳感が。
つまり、どちらもそれぞれに色気が爆発しているのです…

何より、真彩さまの歌声が制圧する空間で他の方々がただ踊る、という構成が素晴らしい。
どうして今までこのパターンなかったんでしょうね?
真彩さまの歌声とリズムを感じながら楽しそうな余裕漂う笑みで踊る劉衛強さま、世界一かっこいい…
(1回だけこの場面で望海アングルに挑戦してみたのですが、あまりの色気とかっこよさに細部は全く記憶にありません。BDで改めて拝みます🙏)

そしてだいきほ咲のタンゴ
これこそスベテガカンペキデス、しかない。
この中の誰かが歌うのではなく三人ともひたすら踊る、こういうのが見たかった!
しかもお互いに奪い合う構図で。
対峙するのぞ咲を押しやって間に入る真彩さま、ダイナミックにスカートを捌きなびかせる真彩さま、だいもんの腰あたりと咲ちゃんの腕に手をやる真彩さま(この瞬間を舞台写真にしたのも天才)…
途中で一度音楽が途切れてからテンポアップして再び踊り始めるところ、センターにいる真彩さまが爆イケすぎて。男役さんばりのかけ声をかけたとしても全く違和感ないと思います。

第6章
タンゴの余韻を銃声が切り裂いて始まる盗賊と宝石の場面。
争いをやめない人々の中で苦悩し絶唱するホープダイヤ。
「何も見たくない」と歌いながら目隠しを外す演出についてよくわからないという感想も目にしましたが、
人々の声や銃声から、終わらない争いを感じとる
→もうこんな世界は見たくない、と思いながらもわずかな希望に賭けて一度目隠しを外す
→目に飛び込んできたのはやはり憎しみ合い、奪い合う”呪われ”た人々の姿
→もはやこれまで、という思いで叫び、人々を滅ぼす
ということなのではないかなと思っています。

皆の死によって争いも途絶えたものの、ホープダイヤが残されたのは何も見えない孤独な暗闇の世界。
そこに盗賊が現れ、時を超える中で幾度も巡り会ってきた彼の声が彼女に届く。
恐れずに瞳を開いて、と呼びかける歌詞。なかなか自分に自信がもてなかった真彩ちゃんにそのままで大丈夫だよ、と優しく呼びかけて包みこんでくれただいもん というお二人の関係が重なります。
fffの二人も同じように終着するのは偶然なのか、素顔のだいきほを見ていて両先生が感じとったものが同じだったということなのか。

菅野よう子さんが作曲したこの美しい楽曲は、ありがたいことにスタジオ収録版も音楽配信されました。
初めて観劇したとき、「想像の翼を〜」以降が特に収録版と違うニュアンスで聞こえたことを覚えています。
収録版は聴き手に希望を届けるような、劇場での歌声は二人が一緒に未知の輝きに気づいていくような。
劇場ではセリフと歌詞の中間っぽく歌っている部分もあって、そういうミュージカルナンバー的な二人の歌声を聴ける点でも、このショー全体をストーリー仕立てにした生田先生の構成が功を奏しているのではと感じます。

何と言っても「君の最後を俺が奪おう 誰にも渡さない」ですよ!
もちろん(?)サヨナラショーの演出まで勝ちとった生田先生からだいもんへの思いでもあるのでしょうけど、こんな歌詞をだいもんが真彩ちゃんのために歌ってくれるなんて…!と感無量です。
しかも、真彩ちゃんの華奢な肩が折れてしまうんじゃないかと思うほど激しく掻き抱いてファルセットで歌う切実な響き…
真彩ちゃんが5組を渡って最後にだいもんの元にたどり着いた奇跡のようなご縁に感謝です。

間奏での二人のキス。
プロローグや千夜一夜で寸止めっぽい場面があるので 二人が時を超えてついに結ばれたという伏線回収だとは思うのですが、別になくても正直違和感ないのに敢えて入れてくれた先生、ありがとうございます。
fffではできなかった分、なおさら多幸感がすごい。
そもそも盗賊と宝石という曲名からして、歌詞や場面の内容から考えればそれこそ「闇と再生」とかでも良さそうなところ。
誰がなんと言おうとだいきほが主役!という生田先生の確固たる意思を感じるので本当に感謝です🙏

第7章
ついにフィナーレ。
「旅は続くキャラバンは征く」、頭からつま先までかっこよくて美しい まさに集大成、な凪様に目を奪われてしまいますが、本舞台を見てみるとキャラバン隊員のありすちゃんがセンターにいるんですよね。
ツアーガイドさんみたいな旗を振る姿がとにかくかわいいし、両サイドのにわさん・真地くんとの絡みは世界平和。
そしてここでもホープダイヤ真彩ちゃんの影ソロが。
自分をただ所有するのではなく共に歩んでくれるパートナーと巡り会い 旅を終えようとしている彼女の声は、プロローグとはまるで違って キャラバンを静かに見守り導いているよう。

スポットの光が降り注ぐ中に青いバラを抱いて現れるだいもんのなんと美しく神々しいこと…
ここからの一連に関しては言葉で言い表せることなんてほとんどありません。
娘役さんたち一人ひとりと視線を合わせてそれぞれに思いを届けるように踊る姿。
男役さんたちを率いて誇り高く気高く、時に艶やかに踊る姿。
ひたすらに男役・望海風斗さんに出会えて本当に良かった、ありがとうございますという思い。

銀橋に立つ真彩ちゃんの張り詰めた美しさ。
だいきほ時代の雪組を最初から共につくってきたあーさ、凪様、咲ちゃんと柔らかい笑顔で組んで踊り、大階段で待つだいもんの元へ。
きっと今この世で一番美しくて尊いこの時間・空間が永遠に続けばいいのにと願うけど、それが不可能なこともわかっているからこそ時には昔の話をという選曲に込められた先生の思いをただ噛みしめます。

パレード。
大劇場では初のエトワールに抜擢されたありすちゃんがとにかく素晴らしいです。
真彩ちゃんのサヨナラ公演のエトが彼女で本当に嬉しい!
一つ気になるのが、他の方々(真彩ちゃん含む)がアースカラーのお衣装なのにありすちゃんはホープダイヤとリンクするようにブルーのドレスを着ていること。
これはなんらかの意図があってのことなのか、先生のお考えが知りたい!

パレードでの個人的な必見ポイントは、列に入ってだいもんを迎えるまでの一瞬にあーさとアイコンタクトする真彩ちゃん
歯を見せて思いっきり笑顔になるのがとってもかわいくて幸せが溢れます。
もう一つ、大階段から降りてくるだいもんが必ず真彩ちゃんがいる方を先に見下ろすというのはお馴染み(特に今回は「”君”の最後を」と歌いながら見ているのが最高)ですが、降りてきてからの「誰にも渡さない」もギリギリまで真彩ちゃんがいる下手側を見ながら歌っているんですよね😭

最初から最後まで、だいきほファンの願望をすべて叶えてくれるような構成・演出のショー。
個人的にはお衣装も通し役の設定も好みどストライクで、ただただ楽しくて幸せな作品です。リアルに体感15分くらい。
サヨナラ公演でも守りに入らず見たことのないお二人を引き出してくれた先生と、それに応え私たちの予想と期待をはるかに超えるクオリティーで魅せてくれただいきほに万歳!
無事に大楽を迎えられることを心から祈ります。