ろっぴーのブログ

大好きな方々を愛でたい

SPERO 8/10マチネ感想

望海さんの第2章の幕開けであるSPERO、ライブ配信の翌日に観て来ました。
この日のチケットをとったのはラミン・カリムルー氏と望海さんの共演という奇跡の瞬間をどうしても生で体感したかったからなのですが、我らが望海風斗さんのコンサートですから、当然ゲストなしのパートも耳福・眼福のオンパレードで実に絶品。
今後通常回も観る予定のためセトリが重複する部分もありますが、せっかくなので全曲の感想を残しておこうと思います。


Changer
ドン・ジュアンより。
望海さんが公演で歌っていたときの「Changer…」という第一声があまりにも深みがあって甘美で。
初めて聴いたときにその一瞬で虜になってしまった曲で、いつか生で聴くことができたらとひっそり願っていました。
なので、初日終演後の時間帯にドキドキしながらレポを検索し、この曲が1曲目と知ったときは心の底から歓喜

今回はマリアのパートも望海さんの歌声
ドン・ジュアンのパートと大げさに声色を変えるような歌い方はしていませんでしたが、女声らしい柔らかくて少し高めな発声と 男役時代の声に寄せた深くて太い歌声を軽やかに使い分け、出だしから絶品だ…と引き込まれました。
配信ではそんなことなかったのに、劇場で聴いたら勝手に涙が出てきて自分にびっくり。
たぶん、上述のように特に思い入れがある大好きな曲であることと、4月に観たfff/シルクロード以来 本当に久々に浴びる生の望海さんの歌声だったこと。
それに加えて、次にこの劇場でこの曲が歌われるとき、舞台上にいるのは真彩ちゃんなんだ、と思ったら出てきた涙だったのだと思います。
とはいえ、初っ端からこの調子だと終演の頃には顔がぐしゃぐしゃだぞ、とそれ以降は泣かないように気を引き締めました(笑)


ここで望海さんからご挨拶。
前日はラミンとの初共演を終えた興奮で、眠れなかったとのこと。
それでも「元気です!」とアピールなさっているのが大変おかわいらしかったです☺️
あとは、「英語の勉強を始めました!」というお話。

「ご存知の方もいると思うんですが、去年の自粛期間にもチャレンジしていたんです。
でも、私インターネットで出てくる"英語ができない人の条件”に全部当てはまってて!
ドリルを1回やって終えてしまうとか、読みができても話せないとか…
でも、良い先生を見つけました!なので、これから頑張ります。
今日、皆さんの前で宣言します!」
とのことでした。


1st salon : Cinema
この国に生まれて
アル・カポネより。
今回のセトリに入っているのを知ってから公演の映像を観て何度か聴いていましたが、比べてみると明らかに歌声がパワーアップしてますよね望海さん。
元々素晴らしい歌声をもっているのに、トップに就任してからも変化が明確に現れるほど努力を重ねていらっしゃったんだなと改めて実感。
放心していたのか何なのか、この曲は劇場での記憶があまりないのですが、配信で聴いたときはラストの「俺はイタリアーノ」が より柔らかくシームレスな発声に進化しているのが印象的でした。


ここで望海さんが手にしていたマイクを回収してくれる村井さん。
私が見た回、てっきり「今日はスペシャルな方が来ている」=ラミンのゲスト出演のことだと思って呑気に聞いていたのですが、終演後に他の方がレポしているのを見たらスペシャルな方が観に来ている」だったとか。
"あの方"が客席にいらっしゃったわけですからね!!



As Time Goes By
カサブランカより。
1st salonでの望海さんは、たぶん舞台で男役を務める女優さんという設定。
公演を終え、この曲に移るタイミングで羽織っていたコートを脱ぐと、メンズライクなかっちりしたラインから柔らかなシルエットの袖が現れ、一気に女性らしさが増す雰囲気に。衣装の工夫・こだわりも素敵です。

そしてこの曲から歌い方もがらっとチェンジ。
特に違いがわかりやすいのはhiB♭あたりの音域でしょうか。1つ前の「この国に生まれて」でも出していますが、男役としては最高音域なのに対して女声の音域では中間くらい。
張り上げるように出していたのから一転して軽くふんわりとした発声になっていて、切り替えの自由自在さに驚かされました。

Teery's Theme
ライムライトより。
この前に昔の恋を思い出すようなセリフが入り、感傷的なムードの歌声。
fffの真彩ちゃん(ウェルテルの場面)などを思い浮かべるとわかりやすいですが、強く思いっきり歌うよりも強弱を抑えて美しく歌うほうが力が要るし難しい。
それを難なくこなし、歌詞もはっきり伝えられる望海さん。当たり前のように慣れてしまっている自分が怖いですが、これって相当ハイレベルなことですよね…
途中から、座ったまま歌うという さらにハードル上げることもやっていらっしゃいます。

Charade
シャレードより。
「燃えるキス」で、男役としてショーで歌うときの名残のようにわずかにキザりが入った歌声になっていてにやけました(笑)
この曲の注目ポイントはやっぱり男性(過去の恋人の幻影?)と組んで踊る望海さんですかね。
この回のスペシャルゲストダンサーは柳本さん。
ニゾンの振付で、望海さんがフリーレッグ(軸足でない足)を伸ばす瞬間がとても綺麗なのが印象的でした。さすが!


再び公演へ向かう朝、コーヒーをテイクアウトする望海さん。
店員の工藤さんにライブ配信の回と同じようなアニメ声っぽい感じで「ありがとうございましたー!」と言われ、思わず笑ってしまってました(かわいい)

そして劇場の舞台に立ち、マイクを受け取る。
ここの担当も村井さん?

村 「昨日のライブ配信は大盛況だったみたいですね!」
望 「そうなんですね!嬉しい。私も観たかった~」
村 「…観たかった?(ご自分も出てたのに??と言いたげ)」
望 「そう!…もう、キャラ迷子よ!」

というニュアンスの、はちゃめちゃな展開に(笑)
根が我々と同じオタク気質(と私は勝手に思っています)な望海さんですもの、特に前日はラミン出演回だったしそりゃあ観たかった!っていう発想にもなりますよね😌


愛した日々に偽りはない
オーシャンズ11より。
私!テスになりました!!
突然なんだ、という話ですが。
いや、望海さんこの曲で「それは君だけだ」とか「テス、君だけは俺の~」の歌詞に合わせて客席に手を差し伸べてくださるじゃないですか。
前日に配信を観ていて、これは明日座る席がある方向ではないか…?と期待していたのですが、見事!テスになれました!!
…厳密にいうと、私が座っていたよりも少しばかり上手側に視線をやっていらっしゃった気がしなくもないですが、それは気にしないことにして。
だってオタクは思い込み力が命ですもの、私はあのときテスになった!と思うことにします!!

女優さんのオフモードから一気に纏うオーラを変えてステージ上段に伏し目でスタンバイする姿、イントロと共にスポットライトを浴びて華やかな笑顔を上げる姿、ポケットに手を突っ込んで歩く姿。
あんなかっこいい望海ダニーを見せられたら、誰だってテスになりたくなるでしょう?



2nd salon :Jazz
Lover Come Back to Me
配信で観たとき、この曲の望海さんがあまりにもかっこよくて! ここは絶対にロックオンしようと決めてひたすらオペラを向けていました。
1st salonで着けていたフィンガーウェーブのウィッグを外して地毛をさらっとセットし、男役時代を彷彿とさせるビジュアルに。
極めつけはハットですよ、ファン心をわかりすぎている。伏し目になって縁にすっと指を滑らせるお決まりの仕草がかっこよすぎます。

この曲はメロディーの小気味よさがイイですね!
"When I remember ev'ry little thing you used to do“で軽く首を振りながら歌ったり、間奏の間 椅子に腰かけてテーブルを指で叩きながらリズムをとったり。
そういう細かい仕草がいちいち絵になるところがさすがです。

Chicago
この曲も抜け感のある歌い方が心地いい。
なんとなくNZMのNancy Mulliganを思い出すような。
間奏でのダンスもかっこいいし、ゴスペローズの皆さまと肩を組んで脚上げをする振りはロケットを想起させられて胸熱です!!

Misty
シンプルな黒のブラウスも素敵。
最後のこの曲で一気にしっとりとした雰囲気に。
ゆったりした甘いメロディー、こういう曲ほど難しいんじゃないかなと素人ながらに感じます。
本当に上手い人でないと安心して聴いていられないと思うので…



3rd salon :Musical
Till I Hear You Sing
Love Never Diesより。
ここでついにスペシャルゲスト・ラミンが登場。
イントロを聴いて鳥肌が立ちました…まさかラミンのファントムを生で聴ける日が来るとは。
この後のトークで望海さんがリクエストしてこの曲を歌ってもらうことになったとおっしゃっていましたが、そのチョイスに心から感謝します。
彼がこの作品でファントムを演じていたときの音源を聴いたことがありますが、最初から激情を露わにしたような、荒々しささえ感じる歌い方でした。
それに比べると、今回は滾る思いを心の中に秘めているような歌い出しから始まり、クライマックスに近づくにつれて力強さが増して最後は感情を迸らせる…という曲全体を通してさらにドラマチックな魅せ方に。
この変化は、当時より彼が年齢を重ねたことによるものなのでしょうか。
何にせよ、大変貴重な体験をさせていただきました。凄かった…
私、この曲でラミンとオペラ越しに目が合いました🥰
テスは無理やり感ありましたが、これは確実!幸せな一瞬だった~。


歌い終えたラミンへの大きな拍手の中、パチパチ手を叩きながら望海さんが登場。
通訳の岩澤乃雅さんもここからは一緒です。

興奮冷めやらぬ様子の望海さんがいろいろ賛辞の言葉をおっしゃっていたのですが、特に覚えているのがこのやり取り。
望 「本当に歌声が素晴らしくて!クリスティーヌさん早く歌ってあげて〜!って思っちゃいます!」
ラ  「I think so too.」

あとは、
望 「昨日は寝られなかったんです!でも元気です!ラミンさんは寝られましたか?」
ラ  「Yes, I did.」

テンション高い望海さんに対しさらっと答えるラミンに客席笑。
ここに限らずラミンはずっと通訳なしでもすべて意味がわかるくらい平易な英語で話してくれていたので、そのシンプルな答えゆえに笑いが起きるという。
ラ  「とても幸せな気持ちと興奮で、眠ることができました」 とのこと、良かったです☺️
お話に一区切りつくと、お二人のデュエットへ。


闇が広がる
エリザベートより。
配信のとき、望海さんが曲名を告げた瞬間の客席の盛り上がりが凄かったですね。
画面越しでも伝わってきましたし、その場にいた方々の興奮は私にもよくわかります。
絶対とてつもないデュエットになるでしょうから。

そして実際、ものすごいものを観ました。 余計な力が適度に抜けたのか、1回目だった前日よりさらに完成度が上がっていたと思います。
お二人の歌声から発せられるパワーが予想を超えていました。
劇場では後方のお客さんのために前のめりにならないようにする、というのが常識ですが、わざわざそれを意識しなくても圧倒されて椅子の背もたれに押しつけられてしまうような…初めての感覚でした。

Anthem
CHESSより。
私はこちらのブログで感想を上げたように、去年の冬にラミンが来日したCHESSコンに行っていたので、特に美しくて記憶に残っているこの曲を聴けたのが嬉しかったです。

闇広は完全に男役の発声で歌っていたのに、歌い終えた直後に 開拓し始めたばかりの女声であそこまでラミンと渡り合える望海さんはやっぱりただ者じゃないと感じます。
歌声の響きや声量、その他諸々で圧倒してくるラミンに果敢に挑んでいくような。
同時に、ファントムの歌声に導かれて覚醒していくクリスティーヌをも想起させるような。
お二人だけが作れる、他人には踏み入ることのできない世界。今の望海さんだからできたデュエットだと思います。
日本のミュージカル史に残る時間かもしれない、と拝みたくなりました。

特に最後のロングトーンは印象的でした。
男役の音域・発声だったら、ラミンと同じくらい伸ばせるのではないでしょうか…秒数を測ったわけではありませんが、ファントム1幕ラストは今回ぐらい長かった気がします。
それくらいのポテンシャルをもつ望海さんが、一度ブレスを入れないといけないほどパワフルなラミン。
これからさらに時間をかけて新しい声域を磨いて、次に共演するときには完全に対等なデュエットを聴くことができるのでは、と思うとわくわくします。
大阪千秋楽では、望海さんが「今回は倒れそう…と思って男声同士のデュエットにしたけど次は男声×女声に挑戦したい」と明かしていたとか。
必ずや次の機会があると信じて!!


さて、デュエット後のトークはこんな感じでした。覚えている限りですが…

望 「昨日とは違う緊張感が…」
ラ  「同感です」

望 「(闇広は)そっち側(ラミンの方)に引きずられそうでした」
ラ 「危険な感じでしたね」
望  「死の方に…」
ラ  「Onegaishimasu!Ah, no…(乃雅さんに助けを求める) Gomen-nasai!(たぶん死なせてしまうなんてとんでもない、みたいなニュアンス。かわいい)」

Anthemについて望海さんにCHESSコンでもこの劇場で歌った曲ですよね、と振られて
ラ  「ここでこの曲を歌うのはとても好き。風斗さんのハモりも。
国を超えて、言語が違っても心を理解し合える」

望海さんから質問1
望 「ファントムを演じる上でこだわっていたこと、大切にしていたことはありますか?」
ラ  「12歳でファントム(オペラ座)を観たときにこれをやりたい!と思ったので、自分にとってはdream come trueでした。
ファントムは、お客様が人殺しに恋してくれるようにしないといけない役
(Music creates beautyみたいなことをおっしゃっていた気がするけど記憶が曖昧。彼は美しい容姿の持ち主ではないけれど、みたいな流れだったのかな)」
望 「おっしゃったこと、すごくわかります。ファントムでエリックをやるにあたって、ラミンさんの映像を何回も観ました。
つーっと涙が出てくるんです…ふわああって(謎の擬態語に客席笑)」
ラ  「Oh...(客席さらに笑)
風斗さんは美しい女優さんです。私はあなたのファントムが見たい」
(客席、同意の拍手)

ラ  「ファントムの仮面はいくつ持っていますか?」
望 「(指を折って1、2…と数えて)Four?」
ラ  「1つ交換しましょう、次に来たとき持ってきます」
望 「次の約束ができました!!!(大はしゃぎ。かわいい)
すごいパワーがもらえそう!」

望 「もう一つ質問いいですか?」
まだ訊くんですか、みたいな雰囲気で客席笑

望海さんから質問2
望 「日本で好きな食べ物は何ですか?」(かわいい)
ラ  「日本に来ると痩せて筋肉が増えるんです。今回10ポンド(6kgくらい)落ちました。
寿司、ラーメン…(痩せたというわりにジャンキーなチョイスで客席笑) 鉄板焼き。和牛、魚、ガーリックライス!Gohan, garlic, perfect!」客席爆笑

ラミンから配信のときと同じく“I think they(客席)want to hear you sing”とお声がけがあり、トーク終了。
望海さんが乃雅さんのお力も借りたという英語でラミンにメッセージを伝えていました。確か
"I want to share sing...あ、違う!もう一度言います!
I want to share joy of singing together!"
だったはず(かわいい)

そして上述の通り、英語はこれから頑張ります!スタンスな望海さんなのですが、ここで喋ったときも普通に発音綺麗なんですよね…
ファンの贔屓目ではなく、一般的にみてもいわゆるカタカナ英語感はほぼないはずです(私は全く気になりませんでした)
そもそもNZMも今回も、英語で数曲歌っていますがどれも滑らかな発音ですもんね。
きっと耳の良さが人並以上だからネイティブの発音を聞いたらちゃんと自分で再現できるんだと思います。
とはいえご本人としては歌声だけでなく英語に関しても並々ならぬ向上心をおもちのようで、今後の望海さんの変貌が楽しみですね😊

さて、ラミンからは「宝塚は日本のエンターテイメントにおいて重要な役割を果たしている。共演できて光栄です」と改めてメッセージが。
さらに最後の最後で、なんとラミンから望海さんへ日本語で「愛してます」!!!
当然望海さんはぴょんぴょん跳ねて大はしゃぎ。ああかわいい😇
笑顔と笑い声でいっぱいの幸せな時間でした。

ラミンと乃雅さんがハケた後、exhaustedといわんばかりの声で放心する望海さん(笑)
そのテンションでマイクスタンドを後ろから持ってきてスタンバイしてるのが可笑しい。
ジャケットのくだりは、「ここで上を脱いで、お客様に見ていただくという趣向でございま~す。今日はさらっと脱ぎます」と脱力した声で宣言し、間髪入れず「さらーっ」って言いながら脱ぐのがなんだかシュールで客席また笑。

その後もSPERO歌う前とか、唐突にI’m so very happy!などとつぶやき笑いを誘う望海さんでした。


Dreamgirls
Dreamgirlsより。
高音を出しつつ、男役の発声も生かしているのかな?という印象のパワフルな歌声。
とはいえ、この曲はどうしても歌声より振付を見るほうに集中してしまいます。
望海さん、ドーランか何か塗っていらっしゃる…?
ジャケットを脱いだ瞬間から、お肌が白い!って目を奪われます。腕が発光していらっしゃる…
かっこよくてかわいくて、最高にチャーミング。
大月さん工藤さんも危なげなく素敵でした。

星から降る金
モーツァルト!より。
たぶん、多くのファンが望海さんの歌声で聴きたいと思っていた曲ですよね。
穏やかなメロディーのわりにスタミナが必要な曲だと思うのですが、もうこの曲も歌えてしまうのか…とn回目の衝撃。
王様のセリフ部分で声色を変えるのも、決してわざとらしくない絶妙なバランスが見事。
ラストへ向けてぐいぐい引き込んでくる力強さに鳥肌が立ちました。
今回のセトリの中で、公演を重ねていく中でもっともっと進化して、大楽の頃には凄まじい完成度になっているだろう、と感じさせられる曲の筆頭です。


4th salon :J-pop
LA・LA・LA LOVE SONG
伸びやかなメロディーが望海さんの声によく合います。
ここでのお衣装がまた素敵!私は今回お召しの4着の中で一番好きです。
エストマークがしっかりされていて襟元が開いたデザインで、とてもお似合いだったけど望海さん骨格ストレートなのでしょうか?
他のお衣装もゴテゴテしすぎず、すとんとしたシルエットのものが多く感じましたが…
もしそうだとしたら骨ストの民としては大いなる希望ですね!望海さんのようなスタイルにはそうそうなれるものじゃないけど!! 振付で左右に大きくゆらゆらしているのがかわいい。

ここで柳本さんとのトーク。「昨日よりずっと落ち着いてますね」と言われていました(笑)
4th salonの前に披露された小林さんとのタンゴを絶賛する望海さん。


街の灯り
こちらも観る前に原曲を繰り返し聴いていましたが、キーを上げているせいかご本家とは歌い方が違うからか、ずいぶん違う印象を受けました。
何といってもファルセットが綺麗!
最後の英語詞は歌詞を調べても載っていないので、オリジナルのアレンジでしょうか?

月光
セトリやレポを見て、最も楽しみにしていたといっても過言ではない曲!
歌い始める前から、静謐な雰囲気に思わず背が伸びるような気分に。
望海さんの表情に集中したくて、オペラでずっと見ていました。

この曲、原キーでも問題なく歌えるはずなのにいくつか下げているんですよね。 もちろん終盤なので喉への負担に配慮した可能性もあるのですが、個人的にはキーを下げたことであえて男役に近い発声で歌っている部分があるように感じました。
そして、鬼束ちひろさんが「あたし」といっているところを「わたし」と発音していたこと。
そのために、私にはこの曲の歌詞が望海さんが男役として演じてきた人々の声に聞こえてくるのです。

I am GOD'S CHILD [私は神の子供]
この腐敗した世界に堕とされた
How do I live on such a field?
(こんな場所でどうやって生きろと言うの?)
こんなもののために生まれたんじゃない

マクシム、エリック、ヌードルス、ルイ、他にもたくさん…苦悩し必死にその人生を生きた、望海さんが舞台上で命を吹き込んだ人々の声。 歌い終えてふうっと息を吐いたのを見て思わずほっとしてしまうくらい、この曲を歌う望海さんは孤高に見えました。


始まりのバラード
一転、爽やかで明るい曲調に。
この曲だけではないですが、在団中と同じように所々でルバートをかけて絶妙なタメを作りながら歌う望海さんのリズムが大好きです。
望海さんの中音域を堪能できる曲ですね。
メロディーが綺麗だし、歌詞も元気をもらえるようなメッセージ。
だいきほファンとしては、「二人はまた出会うよ」という部分にお二人を連想してしまったり。
こちらもフルコーラスで、それどころか間奏でオリジナルになかったところにまでフェイク入れてますよね…?(震)
全く手抜きなく最後までパワフルな望海さんにもはや呆気にとられるレベル。
鋼の喉に底なしの体力…すごい。


アンコール
SUPER VOYAGER!
トップスターとしての望海さんの航海の始まりだった曲を、第2章の始まりにもう一度。
それだけでグッとくるものがあります。
男声のコーラスが入っているのも新鮮ですね。
ステージを動き回りつつ飛び跳ねつつ安定した美声を響かせる望海さん、本当に元気いっぱい!(笑)
このお姿を見られるだけでも劇場に足を運ぶ価値があるというものです。

SPERO
本当のラストはオリジナル曲。
望海さんが気持ちよく歌えるんだろうなと感じる音域で、メロディーも耳馴染みよく綺麗。
こちらも広い海に出航していく様が目に浮かぶような曲です。
途中にある"Believe in my music forevermore"という歌詞、無限の可能性をもつ望海さんにぴったりでお見事!


カテコでは、ラミンが黒のSPEROTシャツを着て再び登場。
「Special T-shirt!」と嬉しそうにアピールする望海さん。(かわいい)
ラミンは「Phantom’s black!」と反応。(優しい)

美しい音楽だけにずっと身をゆだねていられる、とても幸せな時間でした。
まだまだ各地の会場でこのコンサートが続いていくと思うと、これから初めて観る方々がどんな感想をもつのか、SPEROカンパニーの皆さまの関係性と共に公演がどのように熟成されていくのか楽しみです!
通常回と残りお二人のゲスト出演回もどうか配信されますように…!!