ろっぴーのブログ

大好きな方々を愛でたい

SPERO 9/30マチネ感想

8月上旬に始まり、途中お休みを挟みつつも2ヶ月間 日々のアドリブや三者三様の素晴らしいゲスト様の登場で楽しみをくれたSPERO。
配信のおかげで4パターンとも観ることができましたが、何度観ても飽きない大好きな公演でした。
望海さんの第2章が こんなふうにご本人もファンも全力で楽しかった、幸せだったといえるスタートをきれたことが嬉しいです。

無事に大楽を迎え、すでに今さら感が否めませんが備忘録とするためにも1週間前にKAATで観た通常回について感想を書いておきます。
この公演は三井住友カードの貸切!ということで、望海さんのファンにはお馴染みのアドリブ炸裂回でございました☺️

前回の記事でセトリが重複している曲について書いているので、通常回だけの曲がメインの感想です。
また、終演直後にメモを残さなかったところは記憶が曖昧になっていますが、アドリブやトークについてもできる限り記録しておきます。


まずはシネマコーナー。

「この国に生きて」の後の村井スタッフとのやりとりはこんな感じでした。

村井「お疲れ様でしたー!お衣装、三井住友カードって感じの色ですね」
望海「そうでしょ?今日のためにあつらえたの」
村井「中身はプラチナム!ですね」
望海「ありがとう笑」

あっ!と思ったのは、ライムライトから引用したセリフのくだり。
かつての恋人の口調を再現するようにセリフを言う前、タバコを吸う仕草がプラスされていました。
皆さんのレポを見た限り、KAATからの変更のようですね。
カサブランカで 望海さん女声にシフトした柔らかな発声もきれいだな~とうっとりしているところで突然男役の色香ただよう顔をするんだから罪深い…

シャレードは、前回観たときより「燃えるキス」のキザった男役感が抜けているように感じました。
とはいえ、この曲に限らず表情管理が時々男役モード(銀橋で歌ってるときのキメ顔みたいな顔)になるのが愛おしいんですよねえ😌


リボンちゃんには三井住友カードで(`・ω・´)キリッ」とコーヒーのお会計。

そして、「愛した日々に偽りはない」の前はこんなトークを。

村井「そういえば望海さんって女優さんにならなかったら何になりたかったんですか?」
望海「キャトルレーヴのお姉さん!(即答)
キャトルレーヴって知ってる?宝塚のグッズショップなんだけど…」
村井「じゃあどっちにしろ宝塚には関わりたかったんですね」
望海「だってジェンヌさんに会えるかもしれないでしょ!?」
村井「笑…それではプラチナムな歌声をお願いいたします!」

歌い終わりにはこの続きで、

「先ほどお話したように、私キャトルレーヴで働きたかったんです….
キャトルレーヴご存知ない方はすみません、宝塚の劇場にはみんなあるショップなんですけど宝塚のグッズしか売っていなくて(客席笑)
宝塚の曲しかかかっていないし、DVDの宣伝のためにずっと宝塚の映像が流れてるんですよ! そんな夢のような環境で働けるのか!と思って!!
10代で宝塚に出会ってしまったのでそれ一色だったんですよね、子どもってそういうところあるじゃないですか!…私だけかな?(客席笑)
でも無事に音楽学校に合格して、こうやって舞台に立てていることが幸せです」

とお話されていました。

ジャズコーナーでのゴSPEROーズの自己紹介では、

大月さん:音楽学校のおもしろいクラシックバレエの先生のエピソード
(ピルエットの練習するときに「三井!住友!カード!」って掛け声をかけたり、10月に「もうクリスマスだね!」とか5月に「もう予科生入ってきちゃうよ!」とか季節感が早かったり)

山崎さん:昨日の公演で仲違いしてしまった村井さんと仲直りしました!というお話。
お二人は血液型など共通点がいろいろあるそうなんですが、同じ7月生まれなのに星座は違うらしい(笑)

村井さん:いつも険悪な感じになってしまうけど、山崎さんのことは目に入れても痛くないくらいかわいい!そうです
(そういうコーナーなのこれ!?とガールズ3人につっこまれてました)

工藤さん:先ほどの望海さんのキャトルトークに関連して、袖で大月さんから「あやちゃんの在団中にキャトルでブロマイド買ったんだ!」というお話を聞いたとのこと。

さて、ミュージカルコーナー。
ゴSPEROーズとG-SPEROケッツの皆さんがテーブルとイスを片付けるくだりとか、ゲスト回とはあんなに構成違うんですね!
9/26の配信で初めて知ったときは嬉しいサプライズでした。

Mamma Mia
歌い始めから4人のわちゃわちゃがかわいい!
スクリーンに映る貴重な稽古場映像に目がいってしまうのですが、その映像もずっと流れているわけではなくちゃんとゴSPEROーズの皆さんに集中できる構成に愛を感じます。
そして、音響が調整されていることもあると思うのですが、望海さんが入ってきたときの歌声の制圧力ときたら!ほんとパワフルでびっくりします。
この曲は楽しくてテンション上がりますね。ゲスト回でカットされてしまっていたのがもったいない!

そばにいて
”あの曲”と望海さんご本人が強調するほど、在団中から多くのファンからリクエストされていたであろう曲。
Changerと同じく いつか生で聴くことが夢だったので、叶えてくださった望海さんのファン心理把握能力に心から感謝。
CDも男役の発声というよりは自然な柔らかい歌声なので、Changerのようにガラッと違う雰囲気になったという感じはしないのですが、今回高音域も鍛えたことでファルセットがよりパワフルになったかなという印象。
そして私は、相変わらず 次はこの曲を歌う望海さんの隣に真彩ちゃんがいてほしいなと願っています。
どうしても歌詞にだいきほを重ねてしまう…

あんな人が
やはり望海さんの歌声にはワイルドホーン楽曲がよく合います。
伸びやかなメロディーを徐々にボルテージを上げながら情感たっぷりに歌い上げる姿、まさに真骨頂!という感じですよね。
恋する女性のキラキラした表情で歌っているのもとても綺麗で、なんだか感慨深くて。
最後の強弱を抑えたロングトーンもぶれずに安定感があって、新たなステージへの旅立ちを一際強く実感した1曲でした。

Dream GIrlsに参加したいボーイズのくだり、この日はお二人とも前日(?)にガールズに指摘された通り、キラキラのアクセサリーをたくさん身につけて登場。
やる気満々でしたが、マイクスタンドがない!ということで追い返されていました(笑)
「スタンド買ってきて、三井住友カード」とタイミングを逃さず望海さんのアドリブも炸裂。

Dream Girlsの後は こんなに高音たくさん使う曲を立て続けに歌って、まだあるの!?望海さんとはいえ大丈夫?って毎回思ってしまうんですが、そのたびに星金も最高だからやっぱり望海さんすごい…ってなる。
いいかげん望海さんの底なしの体力とポテンシャルに慣れなよ、と自分でも思います(笑)

J-popコーナーも、特筆すべきことを覚えている曲のみいきます。

このコンサートのハイライトは観た人によっていろいろだと思うんですが、個人的にはその筆頭は月光かなと思っていて。
素晴らしいエアリアルが繰り広げられていることはわかっているんですが、劇場で観た2回はどちらも望海さんの表情をオペラでガン見してしまいました。
ミュージカルナンバーのように歌声にも表情にもストーリーを感じるんですもの。
この回は、「効かない薬」で嘲るように口角を上げてから悟りきって諦めたような笑みを浮かべたのが強烈に印象に残りました。
なのでその後の配信2回でもここは注目していたんですが、特にそういう顔はしていなかったような…?はっきり覚えていないのですが。
やっぱり舞台はナマモノなんだな、と感じた次第です(あなたはイキモノ)
あと、ラスサビで左手を耳のあたりに上げる仕草にハイリゲンシュタットを連想したのは私だけではないはず。

そして全体的に、大阪で観たときよりアレンジが複雑で難しくなってる!というのも印象的でした。
Chicago、Misty、街の灯り、始まりのバラードあたりかな?
音程を自由自在に行ったり来たりしてそのとき感じるままの音楽を表現する望海さんの姿に、ワイルドホーン氏がだいきほのことを「singerではなくmusician」と評したことを思い出したのでした。

井上さん、海宝さんの回に歌われた曲については、まともな感想を書けるほど詳細が記憶に残っていないので、円盤が届いてからゆっくり噛みしめようと思っています。
ただ、ゲストお三方の歌声を聴いて改めて感じたのは、望海さんとんでもなく高い壁に挑んだんだなあということ。
ラミンと歌った闇広以外は、まだ0.5歳にもならない女優としての声で 国内外のミュージカル界のトップに立つお三方と対等に渡り合うチャレンジ。
それでも期待されるのは、20年近くかけて磨きあげた男役の歌声と同等のクオリティー
あまりにも苛酷でしたが、それを承知のうえでお願いした出演でしょうし、実際に望海さんは私の予想をはるかに上回るスピードでこの公演期間に進化してしまいました。
もちろんご本人が目指すレベルはまだまだこんなものじゃないでしょうから、次に舞台で歌声を聴ける日が楽しみでなりません。
しかも今度は役としての歌声であり、歌うのは超高難度のナンバーばかり!. 望海さんの魔女のとてつもないエネルギーに圧倒される予感しかしません。

そして、今日は真彩ちゃんにとって退団後初舞台となるドン・ジュアンの初日
望海さんもきっと観にいらっしゃるんだろうな、という期待をもちつつ、SPERO大楽の2日後に真彩ちゃんの第2章が本格的にスタートするという不思議なめぐり合わせに幸せなバトンパスを感じています。