ろっぴーのブログ

大好きな方々を愛でたい

嫌い・苦手との付き合い方

私はフィギュアスケートと宝塚が大好きです。最強の推しは羽生結弦選手と真彩希帆さんと望海風斗さんのお三方ですがもちろん他にも好きな方はたくさんいます。一方で、人間なので好きになれない選手や苦手なジェンヌさんも当然いる。
そういうネガティブな感情を抱いてしまうときにどう対応すべきか、ネット上での書き込みを見ていると常々考えさせられます。
ここを改善してくれればもっと好きになれるのに、という対象へのポジティブな思いを含むコメントなら辛口でも不快に感じない人は多いと思います(程度によりますが)。少なくとも私自身は好きな方の良いところを認めてくれるなら、その方を嫌いという意見にも腹は立ちません。でも成長を望むのではなく、ただ悪意をぶつけたいだけのコメントはネット上では(もちろん劇場内や会場内でも)慎むべきというのが私の意見です。

なぜこんな記事を書いているのかというと、時々ネット上でジェンヌさんに対する度がすぎた誹謗中傷を目にするからです。

先日、羽生選手に対する中傷を書き込むバイトの存在が報道され、日本スケート連盟もこの件に関して正式にコメントを出しました。
非フィギュアファンの方は羽生選手がこのような中傷を受けていることに少なからず驚かれたかもしれませんが、彼がシニアデビューした8年ほど前から執拗な中傷やデマの発信を繰り返すアンチが一定数いることは ファンの間では周知の事実でした。悪口というレベルではなく、法的な措置をとれば名誉毀損などが問われるかもしれないというほど酷い実態です。
宝塚界隈ではここまで酷い書き込みは見たことがありませんが十分に悪質なものがたくさんありますし、私が知らないところには羽生選手に対するもの以上の中傷が存在するかもしれない。
好きなジェンヌさんへの中傷はもちろんですがそうでないジェンヌさんでも、中傷コメントを目にするのは不快なものです。

このような書き込みを見る度にまず思うのは、「この人は本気でネットが匿名だと思っているのか?」ということ。
ぱっと見では匿名のようでも、然るべき手続きをとれば書き込んだ人物の素性は簡単に割れます。それを理解した上で書きこんでいるならよほど身の危険を愛する人なのでしょうね。
しかもジェンヌさんたちは概ね一般より裕福なご家庭の出身です。その気になれば悪質なアンチの正体を調べ、相応の賠償を請求することくらい躊躇なくできます。
それでもまだ下品な書き込みをしたいと思うのでしょうか?
私には理解不能ですし、もしそこまで考えが及ばずに書き込んでいるなら相当頭が悪いです。
Twitterで鍵を掛けて好き勝手なことを呟く分には問題ないのかもしれませんが、「裏垢」という姑息な名の実質「誹謗中傷垢」に鍵を掛けず「反論不要」としている人は特に身勝手にも程があると思います。書き込みをオープンにするということは、自分の中傷コメントに対してアンチの同志に賛同してもらいたいという醜い承認欲求の表れにしか見えません。ただストレス発散のためにありのままの意見を呟きたいだけなら、フォロワーもリツイートもいいねも不要なはずだからです。
そのくせ自分への批判を受け付けないとは、どういう神経?誹謗中傷するなら 見たくない人はブロックしろ、ではなく見せないように適切な処置をとるのが当然のモラルなのではないでしょうか。

何より、嫌いな人のことを考えたり調べたりする姿勢が私にはよく分かりません。
アンチの書き込みには入り出の服装に文句を付けたり、そのジェンヌさん単独のスカステ番組を貶しているものもありますが、ただ見なければいいだけでは?
実際私は好きになれないフィギュア選手やジェンヌさんに対してはそういう対応をとっています。映像や写真などなるべく見ないようにする。そうすれば醜い感情が湧いてファンの方を不快にさせるコメントを発信することはありません。
もし自分が応援しているジェンヌさんの組に嫌いな人がいる、というなら何も書き込まないか悪口用のノートを作るか、最悪 鍵垢で好きに呟けばいいだけだと思います。そんなに難しいことではないはずです、本当に嫌いならそれは無関心とほぼ同義ですから。

ドラマ「リーガルハイ」で「人は見たいように見、聞きたいように聞き、信じたいように信じるんです。」というセリフがありましたがその通りだと思います。
美人じゃない、この人の歌は嫌い、演技が下手だと一度思ってしまえばそれを振り払うのは簡単なことではありません。それは正反対のポジティブな感情でも同じこと。
ただ、この方が最高!という一種盲目な思いは 意見が違う人に押し付けない限り害にはならないと思います。こういうツイートをしている方に対してお花畑という指摘を見かけますが、「この方が大好き!」というただハッピーな内容を不快と感じるのは 単に受け取る側が疲れているだけではないでしょうか。それこそ見ないようにブロックすれば終わり。
一方でネガティブな意見はそうではない。自分では誰に押し付けるでもないひとり言、というスタンスでも人に見せない配慮が求められると思います。
だからこそ、自分が書き込もうとしている内容は批判を超えた単なる中傷になっていないか?と一度考えることが必要だと私は考えます。

ネット上での過度な誹謗中傷に対する法的な措置が度々とられる今日。宝塚界隈もモラルを守った書き込みが当たり前であれば良いなと思っています。